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考察コラム

【考察】アニメの「神回」が、現実の商品になるとき

5月25日
もくじ

ハチワレが、線香のCMソング「青雲」をうろ覚えで口ずさむ。アニメのあの回を観たとき、笑いながらも「これ、商品になったら最高なのにな」と思った人は少なくないはずです。そして実際に、日本香堂から「お香 ちいかわ 青雲」が発売されました。冗談みたいな願いが、ほんとうに叶ってしまったのです。

作中の一場面が、棚に並ぶということ

ちいかわのコラボには、こういう「作中で見たものが現実になる」パターンが少なくありません。原作に出てきた飴が「純露」のコラボ商品になり、作中のラーメンがベビースターのドデカイラーメンになる。フィクションのなかの食べ物や小物が、実在のブランドの手で本物になって、自分の生活に入り込んでくる。

これは、よく考えるとなかなか不思議な体験です。物語を読むだけなら、その世界はあくまで画面や紙の向こう側にあります。けれど、作中のあの飴を実際に舐め、あのお香に火を点けられるとき、ちいかわの世界と私たちの暮らしは、ほんの少しだけ地続きになる。

ここからは、一ファンの想像

正直に言えば、これはもう一ファンの妄想です。こうしたコラボがこれほど胸に響くのは、たぶん「自分もあの世界の住人になれた気がするから」なのだと思います。ちいかわたちが食べたものを食べ、使ったものを使う。それはささやかな、けれど確かな“追体験”です。

作り手がそういう狙いで作っているのかどうかは、私には分かりません。それでも、画面の中の小さな笑いがこうして現実の棚に並ぶたびに、この作品が現実と取り結んでいる関係の豊かさを感じます。次はどの場面が、私たちの手元にやってくるでしょうか。

出典・参考
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